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赤本おすすめの配点方法と失敗しない合格点の目安の考え方

こんにちは!現役早大生のマケです。

今回は、

赤本を解き始めた人
赤本を解き始めた人
・赤本には配点が書いていないけど、どうすればいいの?

・結局どのくらい点数が取れていればいいの?

・たまに耳にする「得点調整」ってなに?

といった疑問にお答えします。

まず、知ってもらいたいのが大学入試では問題の正式な配点は公表されないということです。

でも、せっかく赤本を解いたのなら自分がどれくらい出来ているのか点数をつけて確認したいですよね。

また得点調整や配点の考え方を間違ってしまうと、合格するにはどうするべきか対策が見えにくくなってしまいます。

この記事で紹介する「赤本おすすめの配点方法と目指すべき点数の考え方」を実践すれば、自分が合格までどれくらいの距離があるのか把握しやすくなりますよ!

赤本の配点方法は大きく分けて2通り

さっそく、赤本の配点方法を2通り紹介していきますね!

赤本の配点方法2通り

①正答数(〇の数)÷全体の問題数

②大問ごとに配点を自分で考える

配点方法を2つ紹介したうえで、私が実践していたおすすめの配点方法を解説していきます。

[方法1]正答数(〇の数)÷全体の問題数

赤本の配点方法1つ目は、正答数(〇の数)÷全体の問題数です。

すべての問題の配点が同じだと考えて、単純に全体の問題の中で自分は何割正解できたのかを把握する方法です。

例えば、以下の表のような場合を考えてみます。

大問数 4つ
問題数 50問
満点 40点
正答数(〇の数) 32問

このとき、自己採点の際には以下のように計算できます。

  1. 32÷50=0.64→64% (正答数÷全体の問題数)
  2. 40×0.64=25.6点 (満点×①で求めた割合)

①で、全体の中で64%の問題には正解できていることが分かります。②で64%を点数に直すと、40点満点中25.6点取れていたことになります。

実際は全ての問題の配点が同じことはないので、大体の点数しかわかりませんがやり方は非常にシンプルです。

[方法2]大問ごとに配点を自分で考える

赤本の配点方法の2つ目は、実際の配点方法のように大問の難易度や形式に応じて配点を自分で考えて振り分けるものです。

例えば、以下の表のような英語の赤本の場合を考えてみます。

満点 40点
問題数 50問
大問1(文法問題) 10問
大問2(会話表現) 5問
大問3(長文読解) 12問(内1問が内容一致)

文法や会話表現の問題よりも長文読解のほうが難しいので、配点を高くして満点が40点になるようにそれぞれの配点を考えてみます。

今回は以下のような配点にするとすっきりしますね。

  • 文法問題は各1点。10問で10点満点。
  • 会話表現各1点。5問で5点満点。
  • 長文は各2点。11問で22点満点。
  • 内容一致は全部合っていて3点。1問で3点満点。

 

この方法は、[方法1]の正答数÷全体の問題数の配点より正確に点数が把握できますが、かなり面倒で時間がかかります。

おすすめの配点の計算方法

以上で2つの配点方法を紹介してきました。ここでは、私が実際に行っていたおすすめの配点方法を紹介します。

結論から言うと、以下の2つの手順で配点方法を考えることをオススメします。

  1. 【方法1】の正答数(〇の数)÷全体の問題数で配点を考える
  2. 【方法1】ではおおざっぱすぎるので得点を調整する

 

なぜなら【方法2】の大問ごとに配点を考える方法は比較的正確に点数が把握できますが、全ての志望校の全ての教科で配点を考える必要が出てきて時間がかかりすぎるからです。

 

なにより一生懸命配点を考えたところで、結局正しい配点は分かりません。

 

とはいえ、【方法1】の正答数÷全体の問題数ではおおざっぱ過ぎる部分がありますし、入試本番で行われることがある『得点調整』の影響や本番の緊張を踏まえ、得点を微調整することをオススメします。

 

まず、『得点調整』について必ず知っておくべきなので以下で説明します。

入試では素点(獲得した得点)から調整されることがある

大学によっては試験で素点(獲得した得点)から点数を引いたり足したりして得点を調整することがあります。いわゆる『得点調整』と呼ばれるものです。

 

なぜなら、選択科目の平均点に大きな差があった際に受験生が不平等にならないためです。

ここでは、早稲田大学の社会科学部の入試制度を例にあげて説明します。

ex)早稲田 社学の入試制度
  • 外国語(90分・50点)
  • 地歴、公民または数学から1教科選択(60分・40点)
  • 国語(60分・40点)

外国語、国語以外に1教科選択できるようになっていますよね。

受験の合否は3教科の合計得点で決まるのに、選択できる「地歴、公民または数学」の各教科で平均点に大きな差が出てしまうと不公平になってしまいます。

例えばある年の平均点が以下のようだったとします。

  • 世界史:32/40点
  • 数学:15/40点

平均点の高い世界史を取った方が有利になるのは少し考えればわかりますよね。

 

そこで、どの科目を選択しても不公平にならないように平均点の差を考えて得点調整が行われるわけです。

 

しかし、そこで問題になるのが得点調整の詳しい方法は公表されていないということです。

 

ここでは得点調整が行われることを考慮して、赤本を解いた際にはどれくらい点数が取れていればいいのか目安を紹介しますので安心してください。

 

また、得点調整が行われるかどうかは各志望校で事前に調べておきましょうね。

合格するにはどれくらい点数が取れていればいいのか

  • 方法1の[正答数÷全体の問題数]で計算する
  • 素点(獲得した得点)の調整がある

はわかったけど結局どんくらい取れてればいいの?と疑問を持つかと思います。

 

ここで多くの人がやりがちな間違いとして、志望校の合格最低点より点数が高ければいいと目標を低くしてしまうのですが、これはとても危険です。

 

合格最低点とは、その年の合格者の中で最も点数が低かった人の点数です。確かにその点数が取れればギリギリ合格できますが、安心はできません。

 

本番では緊張することを考えて練習の点数の8~9割の得点しか取れないと思っていたほうがいいですし、得点調整でどれだけ点数が引かれるかもわからないからです。

 

早稲田大学の社会科学部では、世界史の平均点が高いため、素点(実際の得点)から10点ほどひかれているのではないかともいわれているほどです。

 

そこで、実際の得点を[0.85倍]した点数が合格最低点に到達することを目標にしてみてください。

 

安定して実際の得点を0.85倍した点数が合格最低点に到達できるようになれば、いつも通りできれば合格できると安心していいレベルだと言えます。

【まとめ】

今回は、赤本のおすすめ配点方法と合格の目安について紹介しました。

今回のポイントは、

  1. 赤本の配点は単純に正答数÷全体の問題数で計算する。
  2. 得点調整や本番の緊張を踏まえ、得点を微調整する。

でした。

配点の仕方が分かったら、知っているか知らないかで大きく差がつく赤本の使い方をこちらの記事でチェックしてみてください!

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